大豆からできている豆腐は栄養満点。畑のお肉と呼ばれるほどたんぱく質が豊富です。
豆腐にはたんぱく質のほかカリウム・マグネシウム・カルシウムなどの栄養素も入っています。低カロリーで高たんぱくなので、ダイエットや筋トレに欠かせない人気の健康食材です。
また、女性ホルモンに似たイソフラボンも含まれており、美肌などの効果も期待できます。
値段も安くて手に入りやすいので、冷蔵庫に常備している家庭も多いでしょう。
生で食べたり炒めたりと色々な料理に使え、食べ方のバリエーションが多いのも豆腐の魅力の一つです。
豆腐はなぜ水に浸かって売られているの?水が入っているのには理由があった
豆腐には、絹ごし豆腐・木綿豆腐・高野豆腐などの種類があります。
私達がスーパーなどで購入する豆腐は、パックに水が入った状態で売られていることが多いのではないでしょうか。
実はこの水が入っているのには大切な理由があったんです。
豆腐は崩れやすいため水に浸かっている
パックに豆腐と水が入っているものを「水入り豆腐」と言います。
水入り豆腐は、製造過程でパックに豆腐を詰めたあとに水を入れ、蓋をして完成です。
この水は封入水と呼ばれ、豆腐の型崩れを防いでくれる役割があります。
豆腐は柔らかくてとても崩れやすいので、外からの衝撃を少なくするためにこの封入水を入れているんです。
封入水は水道水を使っている場合がほとんどですが、豆腐から出て来た水分と混ざって白く濁っている場合があります。
豆腐から出てくる水は飲んでも大丈夫!栄養がたくさん
豆腐は封入水に浸かっていますが、豆腐自身からも水分が出てきます。
この豆腐自身から出た水は、豆腐の栄養がたくさん含まれているので飲んでも大丈夫。
味は、豆乳を薄めたような感じです。
この豆腐から出た水は、ヨーグルトでいえばホエイのような役割をしています。
捨ててもいいですが、料理に使ってもいいでしょう。
豆腐の水抜きは料理によって変えよう!おすすめ水切り方法を紹介
豆腐は、約90%が水でできていると言われるほど水分が多い食材です。
そのまま使うと、豆腐の水分で味付けが薄くなってしまったり、形が崩れやすくなったりするので水抜きをしてから料理に使うようにしましょう。
水抜きの仕方を変えることにより豆腐の食感が変わるのでおすすめです。
焼いたり炒めたりするときは重しでしっかり水切り
焼いたり炒めたりするときは、豆腐の形が崩れないように水抜きをしっかりすることが必要です。
<重しでの水抜き方法>
- 平らな重しを用意します
- キッチンペーパーなどで豆腐を包みます
- 豆腐の上に重しを乗せて30分~1時間ほど放置したら完成です
重しを用いてしっかりと水切りをすることで、豆腐が崩れにくくなります。
急に重たいものを乗せると豆腐が崩れてしまうので、しっかり水分を抜きたいときは徐々に重しを重くしていきましょう。
水抜きされた豆腐は、実が凝縮されるので噛み応えのある食感になります。
さらにしっかり水分を抜きたい場合は、放置する時間を長くして調整しましょう。
ふんわり食感を楽しみたいなら茹でて水抜き
豆腐のふんわり感を楽しみたいなら茹でて水抜きするのがおすすめです。
<茹でる水抜き方法>
- 沸騰したお湯に豆腐を入れて5分ほど茹でる
- 豆腐を取り出し、キッチンペーパーなどで包み15分ほど放置したら完成です
茹でることで豆腐のふんわり感がアップし、同時に水抜きができます。
炒め物や味を染み込ませたい料理は、茹でて水抜きをしましょう。
豆腐の水抜きは電子レンジで簡単にできる
時間がない時や簡単に水抜きをしたい場合は、電子レンジを使いましょう。
<電子レンジでの水抜き方法>
- キッチンペーパーなどで豆腐を包みます
- 電子レンジで3分ほど加熱します
- 取り出してしばらく放置したら完成です
簡単に時短で水切りができます。
調理法別のおすすめ豆腐料理の紹介
豆腐には色々な調理法があります。調理法によって食べ方はさまざま。
そこで、調理法別のおすすめ豆腐料理を紹介します。
煮る豆腐料理
豆腐は、煮込み料理にもよく使われます。
煮込むことで豆腐に味が染み込み、より豆腐が美味しく感じられます。
肉豆腐
肉豆腐はその名の通り、肉と豆腐を甘辛いタレで煮込んだ料理。肉と豆腐の他、玉ねぎやネギなどの野菜を入れても美味しいです。
甘辛いタレがしっかり染み込んだ豆腐は格別です。
焼く豆腐料理
豆腐を焼くことでしっかりとした食感になります。
豆腐の形が崩れないようにしっかり水抜きをしてから使いましょう。
豆腐ステーキ
豆腐に薄力粉や片栗粉をまぶしてステーキのように両面をしっかり焼いたものです。
甘辛タレにしたり、大根おろしなどでさっぱりとした味付けも合います。
炒める豆腐料理
炒める豆腐料理は、麻婆豆腐や野菜炒めなどバリエーションが豊富。
入れる野菜や味付けを変えるだけでさまざまな味を楽しめます。
豆腐チャンプルー
豆腐チャンプルーは、沖縄の郷土料理です。チャンプルーとはごちゃまぜという意味で、豚肉やもやし・卵と合わせて炒めるのが特徴。しょうゆやだしの素で味付けをするので、あっさりとした食感になります。
揚げる豆腐料理
豆腐を揚げることで、外はカリっと中はふわっとした食感を楽しむことができます。
食べ応えもあるので満腹感も得られます。
揚げだし豆腐
豆腐に薄力粉や片栗粉をまぶして揚げたものです。揚げたあとに出汁を入れて煮込むので豆腐に味が染み込みます。
外はカリっと中はふわっとした食感が最高です。
その他の豆腐料理
その他にも豆腐は茹でる・蒸す・冷やして食べるなど色々な食べ方があります。
湯豆腐
豆腐を煮込んだ鍋料理です。薬味やしょうゆなどを付けて食べるとより美味しくなります。
シンプルですが、豆腐の味をしっかり感じることができる料理です。
豆腐の消費期限はどのくらい?未開封だと期限切れでも食べられるの?
お豆腐の消費期限や保存方法について解説します。お豆腐は水分が多いので、傷んだものを判断できるようにしましょう。
消費期限が切れた豆腐は食べない方がいい
消費期限の過ぎた豆腐を食べることはあまりおすすめしません。
豆腐には、水入り豆腐と充填豆腐の2種類があります。
水入り豆腐は、その名の通りパックの中に豆腐と水が入って保存されています。充填豆腐は、冷やした豆乳と凝固剤をパックに入れ、密封したあとに加熱して固めています。
水入り豆腐は消費期限が短く、3日~7日程度。
充填式豆腐はパックごと加熱して殺菌するため、消費期限は1ヶ月ほどと長めです。
痛んだ豆腐を食べてしまうと食中毒になる可能性もあるので、絶対にやめましょう。
消費期限の過ぎた豆腐は、以下のことを確認するといいでしょう。
- 豆腐が黄色くなっていないか
- 豆腐にカビが生えていないか
- 豆腐から酸っぱい臭いがしないか
- 豆腐がぬるぬるしていないか
これらの状態だと豆腐は腐っているので絶対に食べないでください。
開封後の豆腐は、早めに食べることをおすすめします。
豆腐のおすすめ保存方法
未開封の豆腐の場合はそのまま冷蔵庫で保管してもいいのですが、開封したものは別容器に移して保存しましょう。
タッパーなどの容器に水を入れ、蓋をして保存するのがおすすめです。
木綿豆腐の場合、冷凍庫で保存することもできます。パックごと冷凍庫に入れてもいいですし、小分けして保存すると使いたい分だけ使えるので便利です。
冷凍庫で保存した豆腐は、キッチンペーパーなどで包んで水分を取りながら解凍するか、ザルなどに乗せて水切りをしましょう。
冷凍した豆腐はギュッと実が詰まりお肉のような食感になるので、お肉の代替品としても使用できます。
豆腐を食べて体の中から健康に
豆腐は低カロリーなのにたんぱく質も多く、イソフラボンやカリウム・マグネシウム・カルシウムなど栄養素も豊富。
ダイエットや健康にも良く、食べやすいのでどの世代からも愛されている人気の食材です。
手頃な値段で手に入りやすいので、節約生活をしている人にもおすすめです。
また、豆腐は料理のバリエーションが多いのも魅力の一つ。さまざまな料理に使用することができるので、冷蔵庫に常備しておくと便利です。
調理方法によって水切りの仕方を変えることでより豆腐を美味しく食べる事が出来ます。
色々な調理方法を試してみて、豆腐の魅力を再確認してみましょう。