カロリーゼロの炭酸水は、美容・健康効果が期待できることから注目されています。
市販のペットボトル入り炭酸水を購入する方法もありますが、重曹とクエン酸を使って手作りすれば、1Lあたり約20円とコスパ抜群です。
今回は炭酸水の作り方についてご紹介します。
炭酸水メーカー別のメリット・デメリット、炭酸水に期待できる効果などもまとめました。炭酸水の作り方を知り、毎日の生活に炭酸水を取り入れてみませんか。
炭酸水の作り方は?3つの簡単な方法!
炭酸水の簡単な作り方は主に次の3つです。
- マシンを使わずクエン酸と重曹で手作りする
- 炭酸水メーカーを使う
- 炭酸水ウォーターサーバーを使う
それぞれ費用やメリット・デメリットなどが異なるため、炭酸水を飲む頻度や使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。
マシンを使わずクエン酸と重曹で手作りす
「マシンは購入しないで、リーズナブルに炭酸水を飲みたい」
そんなあなたにはクエン酸と重曹で手作りする方法がおすすめです。
1Lあたり約20円程度で手作りできるため、気軽に試せる方法といえるでしょう。
用意するもの
- 食用のクエン酸:小さじ1/2
- 食用の重曹:小さじ1/2
- 冷水:250ml
作り方
- 冷水にクエン酸を投入し、完全に溶けたら重曹も加えて混ぜる
- 炭酸飲料水用のペットボトルなどに移し、冷蔵庫で冷やす
注意点
重曹=炭酸水素ナトリウムであり、手作り炭酸水には塩分が含まれています。
飲み過ぎると塩分の摂り過ぎになるため注意しましょう。
高ナトリウム血症や妊婦高血圧症候群などの塩分摂取制限が必要な方は、事前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。
また、クエン酸と重曹は食用以外に掃除用もありますが、必ず食品衛生法の基準を満たす食用を選ぶことが大切です。
炭酸水メーカーを使う
炭酸水メーカーを使う方法は、「自宅で手早く炭酸水や炭酸飲料を作りたい」という方に向いています。
初期費用に6,000円~30,000円程度かかりますが、1Lあたり約35円~と非常にリーズナブルです。
市販のペットボトル入り炭酸水と異なり、飲み終わったボトルの処分に困ることもありません。
また炭酸水メーカーには、水だけでなくジュースや気の抜けたビール、ワインなどに直接炭酸ガスを注入できる製品もあります。
弱炭酸や強炭酸など炭酸の強さをコントロールできるタイプや、持ち運び可能なタイプもあるため、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
炭酸水ウォーターサーバーを使う
炭酸水ウォーターサーバーは、いつでも好きなときに冷水・温水・炭酸水を使いたい方におすすめです。
ウォーターサーバーはミネラルウォーターや天然水をセットして使うため、炭酸水作りのための水を準備する必要はありません。
ただし、炭酸水ウォーターサーバーは一般のウォーターサーバーに比べると価格が高めです。
炭酸水だけを飲みたい場合は、手作りや炭酸水メーカーの使用のほうがコスパがよいといえるでしょう。
炭酸水メーカー別メリット・デメリットを解説
炭酸水メーカーには、「シリンダー式炭酸水メーカー」と「カートリッジ式炭酸水メーカー」の2種類があります。
大きな違いは炭酸ガスの充填方法ですが、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、あなたに合うタイプを選んでみてください。
シリンダー式炭酸水メーカーのメリット・デメリット
シリンダー式炭酸水メーカーは、炭酸ガスの入ったシリンダーをマシン本体に装着するタイプです。
炭酸ガスを注入したい飲み物を専用ボトルに入れ、マシン本体にセットして使います。
メリット
シリンダー式のメリットは、コスパがよいこと、炭酸の強さをコントロールできることの2つです。
製品により異なりますが、ガスシリンダー1本で約60Lの炭酸水を作ることができます。
炭酸水1Ⅼあたり約35円程度とリーズナブルなので、日常的に炭酸水を作りたい方に向いているといえるでしょう。
また、炭酸ガスの注入量を調節できるマシンが多く、弱炭酸や強炭酸などお好みの強さにすることができます。
同じ炭酸水でも炭酸の強さにこだわりたい方は、シリンダー式を選んでみてはいかがでしょうか。
デメリット
シリンダー式には、マシン本体が場所を取ること、初期費用が高めであることなどのデメリットがあります。
マシン本体の幅は12センチ程度と細めですが、奥行きは20センチ弱、高さは40センチ以上ある製品がほとんどなので、ある程度のスペースが必要です。
本体価格は10,000円~30,000円前後のものが多く、専用ボトルやシリンダーの交換費用もかかります。
またカートリッジ式と異なり、使用済みのガスシリンダーを家庭で廃棄できないのもデメリットといえるでしょう。
メーカーごとのガスシリンダーの交換方法や返却方法を調べ、適切な方法で処分することが大切です。
カートリッジ式炭酸水メーカーのメリット・デメリット
カートリッジ式炭酸水メーカーは、コンパクトな使い捨てカートリッジをマシン本体にセットして使うタイプです。
本体のノズルを専用ボトルに取り付けて炭酸ガスを注入します。
メリット
カートリッジ式のメリットは、コンパクトで場所を取らず屋外でも使用できること、マシン本体の価格が安いことの2つです。
電源を使わずに炭酸水を作れるので、キャンプなどアウトドアシーンでも活躍します。
本体価格は6,000円~7,000円前後と比較的安い製品が多く、気軽に試しやすい炭酸水メーカーといえるでしょう。
また、ガスカートリッジは約6センチ程度とコンパクトで、使い切ったらスチールゴミとして捨てることができます。
販売元へ返却する必要がなく、家庭で廃棄しやすいのもメリットのひとつです。
デメリット
カートリッジ式のデメリットには、1回あたりのランニングコストが高いこと、炭酸の強さを調節できないことの2つが挙げられます。
約1Ⅼの炭酸水を作るには、ガスカートリッジ1本が必要です。
シリンダー式に比べると、炭酸水1Ⅼあたり約75円~とコスパが悪く、毎日継続して飲むには不向きといえるでしょう。
またカートリッジ式は、炭酸の強さを調節することができません。
炭酸水を作る頻度が低く、炭酸の強さにこだわらない方は、カートリッジ式を検討してみてはいかがでしょうか。
炭酸水を飲むと期待できる効果は?
炭酸水を飲むと、主に次のような効果が期待できます。
- 腸内環境を整える
- 血流量をアップさせる
- 食欲をコントロールする
炭酸水独特のシュワッとした感覚は、水に含まれる二酸化炭素によるものです。
炭酸水を飲むと二酸化炭素が消化器官や血管の中にまで入るため、さまざまな美容・健康効果が期待できると言われています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
腸内環境を整えて疲労物質を排出
炭酸水を飲むと腸内環境を整える効果が期待できます。
胃腸に刺激を与えて腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、便や老廃物の排出をスムーズにするのは、炭酸水に含まれる二酸化炭素です。
便通がスムーズになると腸内の悪玉菌を排出しやすくなり、腸内環境を整えることにつながります。
二酸化炭素には排出されにくい便を柔らかくする作用もあるので、便秘がちの方は起きてすぐに炭酸水を飲むのがおすすめです。
炭酸水の水分により汗や尿の排出量が増え、体内の疲労物質が排出されやすくなるため、疲労回復効果も期待できます。
ただし、炭酸水を飲み過ぎると体内のPHが酸性に近づき、余計に疲れやすくなることがあるので注意が必要です。1日あたり1Ⅼ、1回に300ml~500ml程度を目安に飲むとよいでしょう。
血流量をアップさせて冷え・むくみを解消
炭酸水に含まれる二酸化炭素には、血液循環をよくする作用もあります。
血管内の二酸化炭素濃度がアップすると、体は「酸欠」と感じて血管を広げるため、血流量が増えるのです。
血液循環がよくなると代謝アップにつながることから、ダイエット効果も期待できるといわれています。
血行不良は冷えやむくみ、肩こりなど、さまざまなトラブルのもとです。
血行不良によるトラブル対策のためにも、炭酸水を毎日の生活に取り入れてみてください。
食欲をコントロールして食事面をサポート
炭酸水には食欲をコントロールする作用もあります。
炭酸水に含まれる二酸化炭素は満腹感を与えるため、食欲をコントロールして食事の量を減らすことができるのです。
炭酸水を飲んでお腹がいっぱいになった、という経験のある方も多いでしょう。
ダイエット目的で炭酸水を飲む場合は、食事の前に300ml~500ml程度の炭酸水を飲むと効果的です。
また、炭酸水は胃腸を刺激するため、食欲アップ効果も期待できます。
暑さにより食欲が落ちているときなどは、食事の前に100ml程度の炭酸水を飲むとよいでしょう。
炭酸水の使い方は?料理や掃除にもおすすめ!
炭酸水は、飲む以外にもさまざまな活用方法があります。
おすすめの炭酸水の使い方は次の3つです。
- 炭酸水で洗顔する
- 炭酸水を料理に取り入れる
- 炭酸水で掃除をする
それぞれ詳しく説明していきます。
炭酸水洗顔は毛穴汚れに効果を発揮
炭酸水を使って洗顔すると、シュワシュワの細かい気泡が毛穴を開くため、毛穴の皮脂汚れが落ちやすくなります。
炭酸水によりお肌の血行がよくなり、洗顔後に使う化粧水や乳液がしみ込みやすくなるのもメリットです。
ただし、乾燥肌や敏感肌の方が炭酸水洗顔をすると、ピリピリした刺激を感じる可能性があります。
肌質やお肌の状態に合わせて、炭酸水洗顔の回数や頻度を決めるとよいでしょう。
炭酸水洗顔の方法
- 洗顔料を使う前に、炭酸水で顔をさっとぬらしておく
- ふだん使っている洗顔料を泡立てて、毛穴の汚れが気になるところを中心に泡で洗う
- 顔全体を泡で洗ったら、水ではなく炭酸水で洗い流す
すすいだ後はいつものスキンケアをすればOKです。
洗顔料を泡立てるときの水に炭酸水を使うと、よりきめ細かいふわふわの泡が立つので試してみてください。
炭酸水で料理をふわふわモチモチに!
炭酸水を料理に取り入れると、いつもとは一味違う美味しさになります。
たとえば卵焼きはふわふわに、ご飯はふっくらモチモチに仕上がるでしょう。
卵焼きが炭酸水でふわふわになるのは、重曹やベーキングパウダーを加えているのと同じ状態になるからです。
ご飯を炭酸水で炊くと、二酸化炭素が炊飯中に気泡となり、お米にまんべんなく熱が加わります。
お米の内部にも小さな気泡ができるため、ふっくらでモチモチのご飯が炊きあがるのです。
炭酸水でご飯を炊くときは、いつもの水の1.2倍程度の炭酸水を使うとよいでしょう。ただし、土鍋を使って炭酸水でご飯を炊いても、美味しく炊きあがらないので注意が必要です。
ほかにもお肉を柔らかくしたり、魚の臭みやぬめりを取ったりするなど、さまざまな活用方法があります。
窓や床の汚れには炭酸水が効果的
炭酸水には、汚れを浮かせる、気になるニオイを中和するなどの作用があり、窓やフローリング掃除に効果的です。
スプレーボトルに炭酸水を入れ、掃除したい部分に吹きかけてふき取ります。
鏡を拭く場合は、炭酸水に浸した雑巾を軽めに絞ってふき上げましょう。
市販の洗剤と違って炭酸水は飲むことができるため、子供やペットがいる家庭でも安心して使うことができます。電気ポットや食器の水垢、アクセサリーの手あかなどにも効果を発揮するので、ぜひ試してみてください。
炭酸水の作り方を覚えて気軽に取り入れよう
炭酸水は美容・健康効果が期待できるだけでなく、料理や掃除にも活用することができます。
重曹やクエン酸で手作りすれば、ペットボトル入りの炭酸水を買うよりもリーズナブルです。
毎日継続して炭酸水を飲む場合は、炭酸水メーカーの購入を検討するのもよいでしょう。
炭酸水を飲む頻度や使い方などに合わせ、あなたに合った作り方を選んでみてください。