熊本県のほぼ中央に位置する宇土市(うとし)は、御輿来(おこしき)海岸や長部田海床路(ながべたかいしょうろ)などの絶景スポットがあり、一度は行ってみたい場所として人気があります。
今回は、そんな熊本県宇土市の魅力やふるさと納税返礼品のご紹介です。
網田蒼土窯(おうだそうどがま)のオリジナル作品と、素材と製法にこだわった有明海産の焼海苔にスポットを当てました。ぜひ参考にしてみてください。
有明海の絶景スポット御輿来(おこしき)海岸で知られる「宇土市」
九州本土のほぼ中央、宇土半島の北半分を占める宇土市は、有明海や緑川河口、宇土半島の山々に囲まれた自然豊かな土地です。
昭和29年に旧宇土市や花園村など5町村が合併して「新宇土町」となり、のちに網田村(おうだむら)などを編入合併、昭和33年に「宇土市」として誕生しました。
轟貝塚(とどろきかいづか)や宇土城跡などの史跡や文化財、日本の夕日百選・渚百選に選ばれた御輿来海岸など、多くの観光名所があります。
<宇土市の基本情報>
総人口 | 37,026人 ※平成27年国勢調査結果より |
総面積 | 74.3㎢ |
特産品 | ネーブル、海苔、トマト、アサリ など |
ご当地キャラクター | うとん行長しゃん |
宇土市の水スポット「轟水源」
名水百選に選ばれた熊本の水源は日本最多の4か所で、そのひとつが宇土市にある轟水源です。
轟泉(ごうせん)自然公園内にある轟水源は、子供たちの水遊び場として、また水汲み場として人気があります。
轟水源は、日本最古の上水道として知られる「轟泉水道(ごうせんすいどう)」の起点です。
有明海に面する宇土の地は、有明粘土上にあり、地下水は少なく、しかも塩分や鉄分を多く含み、飲み水には適さないことから市中の人々は飲み水にも困る暮らしを強いられていました。
そこで、初代宇土藩主の細川行孝公は、宇土の南西部にある白山麓から湧出ている水源の水を宇土市中にまで引き込むという構想で水道事業に着手しました。行孝公が建設し、第六代藩主興文公が改修したとされる日本最大の現役上水道「轟泉水道」は、現在でも轟水源の水を一部地域に供給し続けています。
<轟水源の基本情報>
湧水量 | 1日約3,000トン |
水温 | 16℃ |
Ph | 7.9 |
轟泉自然公園は、桜をはじめとする四季折々の花々を楽しめるスポットでもあります。
宇土市を訪れたらぜひ足を運んでみてください。
宇土市ふるさと納税返礼品
宇土市のふるさと納税返礼品は、宇土の特産品から熊本県の特産品まで幅広く扱っています。
宇土市の特産品である網田(おうだ)ネーブルや、熊本県のあか牛ハンバーグなどの食品のほか、小山刃物や宇土張り子などの工芸品を選ぶこともできます。
宇土市のふるさと納税返礼品の中でもおすすめの商品はこちら。
- 氷温熟成 黒毛和牛焼肉
- スイートデコ(不知火)
- 赤身馬刺し
- 小山本手打刃物
- 宇土張り子
「氷温熟成 黒毛和牛焼肉」は、熊本県産の黒毛和牛を「氷温熟成」させた、うま味成分たっぷりの焼き肉用の牛肉です。
有明海からの風に吹かれる高台で大切に育てられた「スイートデコ(不知火)」は、濃厚な甘さとジューシーさが特徴。
あっさりとしていて霜降り肉よりも食べやすい「赤身馬刺し」は、お刺身やお寿司、厚切りステーキにしても美味しくいただけます。
「小山本手打刃物」や「宇土張り子」は熊本の伝統工芸品です。
伝統工芸品を日常生活にとり入れることで、宇土の文化を身近なものとして感じられるでしょう。
くまモン茶碗|網田蒼土窯
網田蒼土窯(おうだそうどがま)の前田 和(まえだ かず)先生が丁寧に作り上げたくまモン茶碗です。
作品はひとつひとつ手作りしているため、まったく同じくまモン茶碗は存在しません。
大人気のキャラクターくまモンがデザインされた茶碗を使えば、毎日の食事が楽しみになりそうです。
前田先生は、文政年間に宇土の地で最も栄えた網田焼(おうだやき)を復興させた芸術家です。
熊本市出身の前田先生は、宇土市下網田の蜜柑山中腹に蒼土窯を構えています。
今回、取材を通して作品へのこだわりをお聞きしました。
「草木捺彩陶(そうもくなつさいとう)」への想い
「蒼土窯の製品はどの作品も自然の草花を柔らかい粘土に押し当て型を取り、素焼きした後
彩色し焼成するという技法です。
どの作品も一つしか作れませんので。リアルな生き写しの焼き物が見られます。」
草木捺彩陶(そうもくなつさいそう)とは前田先生独自の技法で、熊本県の伝統工芸品に指定されています。
柔らかく平らな粘土に自然の草花を押し当てて型を取り、素焼きをしたのちに表面の凹凸に採色し、1300℃の高温で焼成するという技法。
葉っぱや花びらはどれひとつとして同じものはなく、この世に1枚しかありません。
そのため、どの作品もひとつしか作ることができないのです。
前田先生は1本1本のひげ根や葉脈の先まで大切に表現しています。
緻密で丁寧な作業により、繊細でリアルな生き写しの焼き物ができあがるのです。
前田 和先生の手がけた作品
前田先生は「草木捺彩陶」の技法で、茶碗などの食器をはじめ表札や陶板、学校や企業、病院、個人宅の陶壁など、さまざまな作品を手がけてきました。
1982年にはニューヨーク・マンハッタンにあるレストランの陶壁を制作。
1995年には宇土市の船場橋欄干、1998年には宇土市の上水道タンク壁面を制作しています。
2013年の「第33回全国豊かな海づくり大会~くまもと」では、天皇、皇后両陛下ご使用の湯呑を制作されました。
また、前田先生はモニュメントも手がけおり、宇土市の玄関口であるJR宇土駅の東口には、前田先生の代表作といえるモニュメントがあります。
モニュメントはモザイクタイルで制作された「御輿来海岸」と、草木捺彩陶の技法で制作された「紫陽花」の2つです。
「紫陽花」のモニュメントは、宇土市と国際交流のあるアメリカのルーサー大学から贈られたあじさいを使っています。
世界のあじさいを宇土の街にあふれさせる計画を進めている宇土市に、アメリカのあじさいが贈られたのです。
モニュメントの大きさは、横5m、高さ3m、幅1.5m。
宇土市を訪れた際は、宇土駅東口のロータリーにある前田先生のモニュメントをぜひご覧ください。
JR宇土駅東口にあるこちらの陶壁も前田先生の作品です。
特選焼海苔|佐田海苔店
有明海産の海苔を中心に販売している佐田海苔店の焼海苔です。
九州最大の内海である有明海は栄養が豊富で、海苔を育てるのに最高の環境が整っています。
有明海の特徴のひとつは、日本一干潮差が大きく潮の流れが急なことです。
有明海には筑後川や鹿島川など112の河川から栄養豊富な水が流れ込んでおり、海水は速い潮の流れによって大きくかき回されます。
有明海の隅々まで栄養分が行きわたるため、海苔の成長に好条件の環境が整うのです。
また干潮差が大きいので海苔が日光に当たる時間が長くなり、海苔の美味しさの決め手となるアミノ酸量が多い海苔が育ちます。
海水の比重が低い有明海で育った海苔なので、柔らかさも魅力のひとつです。
口の中でほろっと溶けるような柔らかさをお楽しみください。
特選焼海苔のこだわりとおすすめポイント
佐田海苔店の特選焼海苔は、有明海産の「一番摘み海苔」だけを使用。
「一番摘み海苔」とは10月の種付け後、11月~12月に摘み取った海苔。
海苔は香り高く、柔らかくて口溶けがまろやかな高級海苔で、それを1枚1枚丁寧に焼き上げた特選焼海苔は、そのまま食べたりおにぎりに巻いたりとさまざまな味わい方があります。
食物繊維とビタミンが豊富な美味しい焼海苔を、毎日の食卓にとり入れてみませんか。
シンプルだからこそ厳選した佐田の海苔
海苔は、シンプルなおかず。だからこそ、素材やタレなどを厳選し、手間ひまかけたこだわりの海苔づくりがなされています
そんな佐田海苔店では、うまみたっぷりの焼海苔や秘伝のタレを使ったおかず海苔、わさびをトッピングしたわさび海苔、うめ海苔、一味海苔なども販売しています。
佐田海苔店は宇土本店のほか、熊本市内に熊本支店もありますよ。
「輝くふるさと」を目指す水どころ宇土市を応援しよう
熊本県宇土市は、ミネラル豊富な地下水が湧き出る自然豊かなまちです。
そんな宇土市のふるさと納税返礼品には、今回ご紹介したものの他にもいろいろなものがあります。
ブランド米の「森のくまさん」や、轟水源の水を与えて育てる鶏の卵「至福の電子イオンたまご」、天然のミネラルウォーター「い・ろ・は・す天然水」・・・
ふるさと納税で「輝くふるさと」を目指す宇土市を応援してみてはいかがでしょうか。