コカ・コーラから販売されているいろはすは、種類もいろいろあり、美味しいと評判の天然水です。
ところが、このいろはすが「天然水じゃない」「身体に悪い」という噂がネット上に流れています。天然水として売りに出されているのに天然水じゃないとは変な話ですが、その噂の真相がどういうことなのか検証してみましょう。
いろはすとは?
まずはいろはすとは、どのような商品なのかから見てみましょう。そのあとで、噂についての検証をします。
コカ・コーラが販売している天然水
いろはすは2009年5月からコカ・コーラ社が販売している天然水(ナチュラルミネラルウォーター)。いろはすの「いろは」は、「いろはにほへと」の「いろは」で物事の始まりを意味します。「す」は持続可能な健康を重視した生活様式である「ロハス」の文字が由来。
いろはすの容器は100%リサイクル素材で使ったペットボトルで、容量は555mlを中心にいくつかの種類があります。555ml入りは通常の500mlペットボトルよりも少しだけ大きなサイズで、お得感がありますね。
いろはすの種類
いるいろはすには、3つの種類があります。まず味がついていない天然水そのもののいろはす。森が育んだ美味しい水に仕上がっています。こちらは、容器の容量の種類が多く、285mlから2000mlまでのペットボトルがありますね。
次は、くだものフレーバーウォーター。すっきりほのかな果実の甘みが加わっています。種類は以下の通りです。
- いろはす塩とれもん
- いろはすシャインマスカット
- いろはすもも
- いろはすみかん
- いろはすなし
- いろはすりんご
- いろはすハスカップ
- いろはすブルーベリー
くだものフレーバーウォーターの容器はすべて555ml入りです。
最後は、お口の中がすっきりする炭酸入りのいろはすスパークリングれもんです。スパークリングウォーター(炭酸水)に瀬戸内産レモンのエキスが加わっています。レモンのしっかりした味わいとすっきり爽やかな甘さを味わえる炭酸水です。
いろはすの噂について
いろはすの商品説明を見ると、体にもいい健康的な天然水のように思えますが、ネット上にはおかしな噂も飛び交っています。「天然水じゃない」「飲むと身体に悪い」といった噂です。
まずこの噂がどういうことなのかを見てみましょう。
天然水じゃないって本当?
「いろはすが天然水じゃない」という噂があるので、天然水として販売されているのは嘘なのではと思ってしまいますね。
しかし、コカ・コーラ社が販売商品に嘘を書くとは思えません。この噂が本当なのか、次章でじっくり検証してみましょう。
飲むと身体に悪いって本当?
「いろはすが身体にも悪いのでは」との噂もあります。そんな商品をコカ・コーラ社が販売しているのでしょうか。仮に身体に悪いとすると、どこが良くないのか気になります。
この点についても、後ほど検証します。
いろはすの水の正体
いろはすについて悪い噂がネット上に飛び交っているようですが、その真偽を確かめるために、いろはすの水の正体に迫ってみましょう。
いろはすはれっきとした天然水
いろはすの最初の噂、「いろはすは天然水でない」が本当か確認してみましょう。
いろはすの採水地は厳選された全国6か所。以下のような地域です。
- 北海道清田
- 岩手県奥羽山脈
- 富山県砺波(となみ)
- 山梨県白洲
- 鳥取県大山
- 熊本県阿蘇
どの採水地も日本で名の知れた名水を出している場所として有名で、いろはすが採水地選びにもこだわっていることが見て取れます。これを見ればわかるように、いろはすはれっきとした天然水です。
いろはすのラベルに記載されている「ナチュラルミネラルウォーター」という表記についても説明しておきましょう。
ナチュラルミネラルウォーターとは、地中でミネラル分が溶けた地下水で、沈殿・濾過・加熱・殺菌以外の処理を施していないもののことを言います。ナチュラルミネラルウォーターは天然水に属するので、いろはすが天然水でないという噂は間違いです。
いろはすは長い間にたまった雨水や雪解け水が自然の森で濾過され、きれいになったものを採水工場で採水した天然水。地下奥深くに流れる天然水をくみ上げ、定期的に水質検査も実施しています。
次に、最小0.45マイクロメートルの超微細フィルターを複数通過させ、不純物を徹底的に除去。さらに装置の中で高温状態にした水を加熱します。ほんの数秒殺菌することで、美味しさを損なわずに無菌状態に。安心安全な天然水に仕上がります。
森から取れる美味しい天然水への恩返しとして、いろはすでは売り上げの一部を日本各地の森林保全活動に寄付。健康な森を維持し、豊かな土を育み、美味しい天然水を生み出せるようにお手伝いをしているのです。
どうして天然水でないとの噂が生まれたのか?
いろはすは紛れもない天然水ですが、どうして「天然水じゃない」との噂が生まれたのでしょうか。公式サイトを見ても、「日本の天然水」とうたわれていますから、そんな噂が生まれるはずもないはずですが、不思議です。
その理由を探ってみると、いろはすの種類と関係があるのかもしれません。いろはすの代表的な種類である「天然水」には味も色もついていないので、これは間違いようがないでしょう。
一方、くだものフレーバーウォーターには、果実のほのかな甘さが加わっています。桃やなし、リンゴ、ミカン、ブルーベリーなど味がついているのです。その味わいはまるでジュースのよう。ということから、天然水ではなく、果汁入りのジュースだと思った人がいたようです。
いろはすスパークリングれもんにも炭酸が入っていて、通常の天然水とは口当たりも違います。これもいろはすが天然水とは違うと思った理由のようです。
くだものフレーバーウォーターもいろはすスパークリングれもんも容器にはっきりと「天然水」と記載されています。紛れもない天然水ですから、安心して飲んでください。
容器を見れば天然水であることは明らかなのに、どうして「天然水じゃない」などと言い出したのでしょうか。コカ・コーラ社を信用していない人がいるのかもしれません。
いろはすの安全性
「いろはすを飲むと、身体に悪い」との噂もありました。「本当?」と思わず心配する人もいるかもしれませんが、それが事実かどうかいろはすの安全性をチェックしてみましょう。
いろはすは280項目もの品質チェックをしている
いろはすの安心・安全への取り組みは万全です。280項目以上にも及ぶ徹底的な品質チェックをしているからです。
最初のチェックは採水直後に行われます。水質に異常がないか確認してから製造へ。その後も1時間ごとに製品をサンプリングしています。その都度、資格を持つスタッフが、自身の舌と機械で内容チェック。味、pH、濁度などを確認し、美味しくて安全な水を作っています。
もともと国内で販売されている天然水には、国が定めた厳格な基準が適用されているので、安全でないものは販売されていません。いろはすでは、その基準を上回る280以上もの項目について定期的にチェック。安全性については問題はないでしょう。
工場の衛生管理も徹底している
水の品質だけ厳重チェックしているわけではありません。特別な訓練を受けた検査員は、製品のほか、ペットボトルを洗う水、製造機械の表面、機械内の空気に至るまで詳細な点検をしています。異物や雑菌などが発生しないように徹底管理しているのです。
工場に入るスタッフの厳しい検査も実施。健康状態の確認から始まり、手洗い殺菌を行い、エアシャワーの通過でほこりを除去し、万全の衛生管理を敷いています。
水の放射性物質も測定。震災以降は、日本だけでなく海外の検査機関にも検査を依頼しています。また、自社内にも100種類以上もの放射性物質に対応した測定装置を導入し、安全性の確保を実施。日々サンプルを測定し、放射性物質が含まれたものがないかチェックしています。
これだけの検査体制を敷いているいろはす。安全な天然水であることは明らかで、体に悪いはずもありません。それならどうして、「身体に悪い」などの噂が出たのでしょうか。
これは、以前販売されていた「いろはす無糖スパークリング」と関係があるかもしれません。無糖スパークリングには、難消化性デキストリンという成分が含有されていました。
難消化性デキストリンには、食後の血糖値上昇抑制や血中中性脂肪上昇抑制などの効果がある一方で、過剰摂取により下痢や腹痛が起こることがあります。
下痢や腹痛というほどでなくても、おなかが緩むことがあるので、「いろはすは身体に悪い」という人が出たのではないかと思われます。
現在は「いろはす無糖スパークリング」が販売されていなくても、代わりに「いろはすスパークリングれもん」という天然水になっています。
いろはすは軟水なので、おなかを壊すことはない
水には、軟水と硬水の2種類あります。柔らかい水である軟水にはカルシウムとマグネシウムの含有量が少なく、硬い水である硬水には多く含有。
それぞれの分類の基準は国によっても違いますが、日本では高度が100未満の水を軟水、それ以上のものを硬水と呼んでいます。
では、いろはすはどちらに属するのかというと、公式サイトの説明では軟水です。軟水はミネラル分が少なくクセがないので、素材の味を上手に引き出せるのがメリット。緑茶や紅茶との相性もいいです。
軟水と硬水にはそれぞれメリットがありますが、軟水の特徴としておなかが緩みません。おなかを壊すことがないので、現在販売されているいろはすがおなかに悪いということはないのです。
軟水であっても、冷たい水を大量に飲めばおなかを傷めることもありますから、飲みすぎには注意です。
ただし、加糖タイプは飲みすぎに注意
これまでの説明で、「いろはすが身体に悪い」との噂になんの根拠もないことがお分かりになったことでしょう。ただし、1つだけ気を付けておいたほうがいいことがあります。
それは、くだものフレーバーウォーターに関することです。くだものフレーバーウォーターには、糖分が含まれています。確認のために、公式サイトの栄養成分表示を見てみましょう。
種類 | 炭水化物量 |
---|---|
いろはすもも | 4.8g |
いろはすりんご | 4.3g |
いろはすみかん | 4.6g |
※100mlあたり
それぞれ炭水化物としての表示ですが、これが糖質にあたります。100ml当たりの表示ですから、555ml入りではさらに糖質の量が多いです。
いろはすももの場合は、555ml入りで26.64gになり、角砂糖分にすると6.66個も入っている計算になります。かなりの量です。
ジュースほどの糖質の含有量ではないとは言うものの、大量に飲めば、糖質基準を超えてしまいます。それはやがては糖尿病に至ることも考えられますから、くだものフレーバーウォーターは飲みすぎに注意してください。
いろはすは立派な天然水!安心してお飲みください
いろはすについてよからぬ噂があり、この記事でその噂の真偽を検証してみました。この記事では、いろはすは紛れもない天然水であり、身体に悪いことはない」という結果になりました。
くだものフレーバーウォーターだけは糖質の取りすぎに注意ですが、それを除いては気にするべきことは何もなく、安心してお飲みいただけます。ぜひ皆さんもコンビニや自動販売機で購入して、美味しい味をお楽しみください。