「水菓子」と聞くと、水ようかんや水まんじゅうなどの涼しげな和菓子を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
現在ではあまり使用しませんが、「水菓子」とは古くから「くだもの」を意味する言葉です。
「水菓子」という言葉の通り、甘くて美味しい「くだもの」を食べると贅沢な気分を味わえます。
今回は現代でおすすめの水菓子7選と水菓子の定義についてご紹介します。
水菓子とは?和菓子ではなく「くだもの」のこと
水菓子とは古くから「くだもの」を意味していますが、現代では和菓子と混同されている場合があります。
ここでは水菓子の定義や、勘違いしやすい和菓子の呼び方についてご紹介します。
水菓子は江戸時代から「くだもの」のことを意味する
主に江戸時代から「くだもの」のことを水菓子と呼ぶようになりました。
江戸時代以前では、「正式な食事以外の軽い食べ物」のことを「くだもの・菓子」と呼んでいたそうです。
つまり、果実類・菓子類から酒のつまみまで、すべてを「くだもの・菓子」と言っていたのです。
江戸時代ごろになると「人が手を加えて甘く作った食べ物」を「菓子」と呼び、「果物」のことを上方では「くだもの」、江戸では「水菓子」と呼ぶようになりました。
現在では果実のことを「水菓子」と呼ぶ場面は滅多にありません。
一般的に「水菓子」は水ようかんや水まんじゅう、わらび餅、ゼリー、アイスなどを連想させる言葉と言えます。
和菓子を水菓子と言ったら間違い?生菓子と呼ぼう
水ようかんなどの「水菓子」を連想させる和菓子は、「生菓子」と呼ぶのがおすすめです。
生菓子とは、水分を多く含む主にあん類を用いた和菓子のことを言います。
食品衛生法では、水ようかんやういろうなどを生菓子として分類しているので、正しい呼び方と言えるでしょう。
専門的な業界では水ようかんなどを「水菓子」と言いますが、専門用語として使われているので一般的ではないことに注意してください。
「水菓子」は正確には「くだもの」であることを忘れてはいけません。
現代でおすすめの水菓子7選をご紹介!旬を味わおう
現代でおすすめの水菓子として桃やイチゴなどの果実類を7つご紹介します。
甘さや食感、見た目などを追求している果実が増えているので、プチ贅沢として購入するのもおすすめです。
旬の水菓子を選んでリフレッシュ気分を満喫しましょう!
1. 贅沢気分を満喫できる!福島県産の桃「黄金桃(おうごんとう)」
福島県産の「黄金桃(おうごんとう)」は、桃とマンゴーを合わせたようなトロピカルな味わいから「トロピカルピーチ」や「マンゴーピーチ」と呼ばれている桃です。
とろけるような食感と甘味が強いのが特徴で、食べれば贅沢気分を満喫できること間違いありません。
黄金桃をはじめとした黄色い桃にはさまざまな種類があり、「黄貴妃(おうきひ)」、「黄ららのきわみ」などの品種もあります。
見た目も中身も黄色いことから縁起が良いと人気で、味だけではなく幸せ気分も楽しみながら食べられるでしょう。
収穫時期が短く生産農家が限られる希少品種であるため、早めに予約するのがおすすめです。
名称(産地) | 黄金桃(福島県) |
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時期 | 8月下旬〜9月上旬 |
通販の価格帯 | 3,000円〜4,000円程度/1kg(3〜5玉) |
2. 限られた地域で生産する希少品!徳島県産のイチゴ「さくらももいちご」
徳島県産の「さくらももいちご」は、徳島県の佐那河内村(さなごうちそん)という限られた地域のみで生産されるプレミアムなイチゴです。
根本まで鮮やかな赤色と、姉妹品種の「ももいちご」より高い15度を超える糖度が特徴で、一口食べればジューシーな甘さのファンになってしまうでしょう。
一つの株から収穫するイチゴの数を限定し、厳しいチェックをクリアしたものだけ出荷することで高品質なイチゴの生産を実現しています。
食感や甘さはもちろん粒も大きいため、より贅沢で至福な一時を味わえるでしょう。
名称(産地) | さくらももいちご(徳島県) |
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時期 | 12月上旬~翌年3月下旬 |
通販の価格帯 | 10,000円〜15,000円程度/1箱(24〜28粒) |
3. 皮ごと食べられて糖度が高い!長野県産のブドウ「シャインマスカット」
長野県産の「シャインマスカット」は、種がなく皮ごと食べられる糖度の高いブドウです。
食べやすさに加えてパリッとした食感とジューシーな果肉も魅力的で、毎年楽しみにしているリピーターも数多くいます。
平均糖度20度という強い甘さがありながらも、さわやかなマスカットの香りで上品な気分を味わえるのも人気の理由です。
比較的日持ちが良いため、購入後も余裕を持って食べられます。
また冷凍してシャーベットにできるので、買いすぎてしまった場合でも無駄にすることはありません。
今では身近なスーパーでも購入できるので、気軽に贅沢気分を味わえるフルーツです。
名称(産地) | シャインマスカット(長野県) |
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時期 | 9月中旬~10月 |
通販の価格帯 | 3,000円〜1,000円程度/1kg(2〜3房) |
4. サイズが大きくて甘味が強い!栃木県の梨「にっこり梨」
栃木県の「にっこり梨」は平均果重が800g以上と、サイズが大きく甘味が強い梨です。
1kgを超えるものもあり、大玉になればなるほど甘味が強いので見た目と中身の両方を楽しめます。
梨の人気品種「新高」と「豊水」をかけ合わせたにっこり梨は、特有のシャリっとした食感に加え、甘くてみずみずしい果肉が特徴です。
低温であれば1〜2ヵ月程度保存できるため、時間をかけて美味しさを味わえます。
10月頃から出荷が始まり、保存方法に気をつければお正月まで食べられるので、お歳暮などの贈答品としてもおすすめです。
名称(産地) | にっこり梨(栃木県) |
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時期 | 10月中旬〜11月中旬 |
通販の価格帯 | 3,000円〜6,000円程度/5kg(5〜7玉) |
5. 見た目も美しく栄養も豊富!愛媛県産のキウイ「レインボーレッドキウイ」
愛媛県産の「レインボーレッドキウイ」は、赤色を含んだ見た目が美しく栄養も豊富なキウイです。
黄緑色や黄色のベースの色に中央が赤色が入っているコントラストの美しさと糖度18度以上の甘味が話題となっています。
キウイと言えば酸味が強いものもありますが、レインボーレッドキウイはトロピカルで濃厚な甘味が特徴なので、酸味が苦手な方でも楽しめるでしょう。
さらに胃腸の消化吸収を向上させるアクチニジン、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれており、美容や健康を気にする方にもおすすめです。
いつものキウイとは違ったリッチな気分を是非味わってください。
名称(産地) | レインボーレッドキウイ(愛媛県) |
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時期 | 11月〜3月 |
通販の価格帯 | 2,000円〜5,000円程度/1kg(約10玉) |
6. 1本の木から1玉しか収穫しない高級品!静岡県産のメロン「クラウンメロン」
静岡県産の「クラウンメロン」は1本の木から1玉しか収穫しない高級メロンです。
すべての栄養を集中させたクラウンメロンは、まさにメロンの王様にふさわしい甘さや美味しさを味わえるでしょう。
5年連続農林水産大臣賞を受賞しており、形状、糖度、サイズなどの厳しい審査をクリアしたものだけが出荷される確かな品質を持っています。
静岡県産のクラウンメロンは機能性表示食品として認められ、「GABA(ギャバ)」が多く含まれているので一時的なストレス緩和作用も期待できます。
メロンの美味しさを味わいながら、ストレス緩和もできる一石二鳥のくだものです。
名称(産地) | クラウンメロン(静岡県) |
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時期 | 周年栽培なので特になし |
通販の価格帯 | 5,000円〜10,000円程度/1kg(1玉) |
7. うっとりする濃厚な甘味!宮崎県産のマンゴー「太陽のタマゴ」
宮崎県産の「太陽のタマゴ」は、うっとりする濃厚な甘味が特徴の完熟マンゴーです。
マンゴー独特のクリーミーな食感と糖度15度以上のインパクトがある甘味は、食べる人を特別な気分にしてくれるでしょう。
宮崎県で収穫される完熟マンゴーのうち太陽のタマゴが占める割合は15%程度なので、手に入りにくい高級品と言えます。
鮮やかな赤色でトロピカルフルーツの女王と言われており、見た目からも楽しめるくだものです。
抗酸化力のあるビタミンAやβカロテン、貧血に効果のある葉酸を含んでいるため、特に女性に対して嬉しい効果を期待できます。
名称(産地) | 太陽のタマゴ(宮崎県) |
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時期 | 6月〜7月 |
通販の価格帯 | 5,000円〜10,000円程度/1箱(2玉) |
旬の水菓子で贅沢気分を満喫しよう
現代の水菓子は贅沢気分を満喫でき、日頃の疲れを癒すのにピッタリなものばかりです。
各地の旬のくだものは甘さだけではなく、食感や見た目なども楽しめます。
くだものは普段食べ慣れているからこそ美味しさの違いに感動し、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
今回は現代でおすすめの水菓子7選と水菓子の定義についてご紹介しました。
水菓子について気になったときにはまた参考にしてください。